Open Service Platform

最近流行りの"Web2.0"を踏まえた上での新しいビジネスを考えた際に、そこでは、Webをプラットフォームとして見る考え方が中心にくることは間違いないでしょう。そのため、ここでは認識をあわせるために、仮にWeb2.0とは呼ばず、WAP(Web as Platform)モデルと呼ぶことにします。(名前付け重要…ですが、きっとどこかの大物がきちんとした名前を付けるでしょう。IoC⇒DIの時のように。)

さて、WAPモデル以前は、OSを中心に考えられたOSモデルのため、マイクロソフトが一人勝ちの勝者になって、Windowsにバンドルして出すアプリケーションが覇権を握っていました。ただし、それもオープンソースの考え方が出てきて、MS謹製ではないアプリもかなり使われだしています。もはやOutlookを使っているユーザは少なくなっているのではないでしょうか。(それでも使っているユーザが多いのは、やはりこのモデルはMS優位のモデルだからですね。)

WAPの世界では、プラットフォームはインターネットであり、それ自体は誰のものでもないことが特徴です。

Googleが打ち出してきたのは、そのインターネットをプラットフォームと考えた、そこで動くアプリケーションです。言うなれば、アプリケーション・ソフトウェアではなく、"アプリケーション・サービス"と言えるでしょう。2005年の今はGoogleが一人勝ちの状態かもしれないけれども、今後は、ユーザにとってのサービスは選択肢の幅が広がっていくに違いないでしょう。それは、OSモデル時代からのアナロジーで考えると自然なことです。容易に開発できる環境を手に入れたアマチュアハッカー達によって作られた膨大なフリーソフトウェアオープンソースソフトウェアが、OSモデル時代の選択肢ですね。

そして、WAPモデルにおけるプラットフォームがインターネットであることを考えると、OSモデル時代のような、1社独占のようなことにはならないとも思えます。多くのremixされたサービスが動き出し、自由競争に入っていくことで、Open Service Platformを実現することができるかもしれない。そこは多様性の世界。Proprietaryな企業による独占ではなく、今まで資産が無く始められなかった人たちでも始めることができるプラットフォームになっていく・・・かもしれません。

Long Tailなどの話も絡めて考えれば、新しい時代では、今までのアマチュアハッカーが、それなりのincentiveを手に入れられるようになると、余暇に開発をするのではなく、ビジネスとして個々で開発し戦えるようになると、面白くなりそうです。

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