計画書を作るということ

管理職になってから、社内向けの資料を作る機会が多くなりました。その傾向は、上に行けばいくほど、強くなっている気がします。
なんたら計画書とかね。計画だか、スキームだか、ロードマップだかね。自分のアイデアを会社のお金で実現しようというのだから、当たり前の話ですよね。会社が大きいとなおさら、説得の相手が多くなるので大変です。
ただ、計画書を作るのも、そんなに悪いことばかりではないんです。自分の頭の中にしかないものを、紙に(実際にはエクセルかパワポに)落としていく段階で、検討が練られますし、リスクも見えてきます。また、内容の『わかりやすさ』も非常に重要になってきます。それは、その計画書を使って、上司がさらにその上に対して説明するのに使うからです。そのためには、なるべくわかりやすくなければいけない。わかりやすい計画書にしようとすることで、アイデアもさらに洗練されていきます。

さて、アジャイルだと、計画よりも、変化に対応することを重視しますが、だからといって計画のことを軽視してはいないでしょうか?
アジャイルでは「仮説・検証」のプロセスを、大事にしていますが、ここでいう仮説とは、計画に他なりません。
従来の開発で問題だったのは、計画を立てた後、修正をしなかった、もしくは、計画の変更を悪だとしていたことにあります。大切なのは、フィードバックの仕組みと、そのことを計画以前に取り入れておくことです。
そのうえで、計画はしっかり考えることが重要です。もちろん、アジャイルだとしても。そして、計画書というのは、計画を考える上で有効なツールとして使えます。