バーンダウンチャート

http://www.kakutani.com/20040723.html
XP祭りで初めて存在を知ったのですが、これは良いですよね。一目で進捗もわかるし、危険な感じも早めに察知できる。進みが見えるとやる気に繋がるので、開発者にとっても良い。私の今のプロジェクトでも使わせてもらうことにしました。

これもXPのプラクティス「ミラー」のインプリメントの1つと言えるのでしょうね。
マネージャやリーダーの仕事として、挙がってる課題に対して自分で解決していくのも良いですが、もっと良いのは開発者自身に解決してもらう方が良いです。そうすると、同様の課題、似たような課題が発生した時でも、開発者自身で解決してもらうことができるし効率的です。それがチーム力の向上と言えるでしょう。そのためには、課題やチームの抱えている現状をメンバーに対して見せるようにしないといけません。メンバーの開発者達自身は、割と近視眼的になりがちなので、その様子を伝えることで自分自身で認識してもらいます。

プロジェクトの履歴をとっていくのも、ミラーの一種かもしれません。過去の動きから次の動きを予測する訳ですね。ADCでもティモシー・リスターが、プロジェクトの計画なんて台風の動きみたいなもんだって言ってました。逆に言うと、アジャイルであっても最低でもその位の計画は立てないといけないのだと思います。本当にその場しのぎはアジャイルとは呼ばないです。そしてプロジェクトの履歴も、工数や時間などの無機質なメトリクスだけじゃなくて、できればメンバーの成長や、精神状態なども残せると良いと思います。定性的になってしまうので難しいですけれど。履歴をとるタイミングや、残し方についてはまた別の機会に。

ともあれ、「バーンダウンチャート」はとても良いツールなので、「ミラー」のインプリと言わず、1つのプラクティスとして扱っても良いと思います。